巻き爪の苦しみは、なった人にしかわかりません。本来なら最も力を入れるべき足の親指に力を入れることができず、靴を履くのも一苦労。ラッシュアワーの車内で踏まれでもしたら、その痛みは飛び上がるほど。しかも、巻き爪は歩かなくなると悪化しやすく、ご年配の多くはこの症状に苦しむと言います。
巻き爪から解放される、と評判の爪切りをご紹介します。
巻き爪とは
足の爪、特に親指の爪の端が内側に巻き込まれ、湾曲した状態になります。何の症状もない人もいますが、殆どは炎症を起こし、激しい痛みを伴います。
原因は、以下のことが上げられます。
・靴の形状
・深爪
・遺伝
・スポーツなどの激しい負荷
・加齢
・爪白癬(爪の水虫)
どれも、一度巻き爪になるとくせになる傾向があります。
治療方法としては、専用の器具を爪に装着し、少しずつ爪を真っ直ぐにするという方法が一般的です。器具が外れやすい上通常は保険が効かないこと、一度の治療では済まないことなどから、結構な負担です。(手術して爪の生えてくる所を除去する場合は、保険適用となります)
「幸せの爪切り」の威力
ニッパーのような形状のこの爪切りは、刃先が爪の下に入り込み、スパッと切ることが出来ます。製作は新潟県燕市。金属加工業の街として古くから有名です。刃先の形状が3種類あり、巻き爪用には「とがり」という先端がかなり尖ったタイプがおすすめ。
普通の爪切りに慣れていると、最初は使いづらいです。爪切りではなく指のほうを動かすとよく切れるそうで、体が硬い人やお腹がじゃまする人には不向きかも?
ただ、普通の爪切りだと、皮膚に食い込んだ爪先端は切れませんよね。筆者など、痛くないギリギリまで爪切りで切り込みを入れ、その後毛抜きで引っ張って「抜いて」いました。その点、この商品なら端まで刃が届くので、きれいにカットすることが出来ます。
ただ、巻き爪以外の人には小さすぎて使いづらいという意見があり、ペット用にしている人多数。また、カットした爪を受け止める部分がないのでとんでもない所に吹っ飛ぶ、という欠点があります。
普通の爪切りと違って刃先がカーブしていないことを欠点としてあげている使用者もいますが、製作者側は「足の爪は丸く切ってはいけない」というポリシーを持っています。スクエアカットにしないと、正常な爪も巻き爪になってしまう可能性がある、というのが看護業界の常識だからです。
巻き爪を治す、となると他の商品でなければ無理ですが、対処療法には良いのではないでしょうか。ただし、スクエアカットはストッキングや靴下に穴が開きやすくなる場合がありますので、ご注意を。