何か時間を知らせるいいものはないかと探していました
<突然に始まった介護生活>
今まで何でもマメに家事を手伝ってくれるような父でしたが、認知症になってからは何もかもが分からなくなってしまったようで、自分は次に何をしたらいいのか分からなくなってしまいました。
なので母と私がいちいち次にすることを指示しなければなりません。それは大変疲れることでした。
たとえば父は一日に4回の目薬を差さなければなりません。前は自分で覚えていて、どんどんひとりでやっていましたが、今では「目薬の時間じゃないの?」と言わないと分からないことが多いです。
目薬の他にも飲み薬も2種類を一日3回飲まなければなりません。それを家族が覚えていて教えてあげなければならないのは、結構しんどいことでした。
薬の時間だけでなく、他にも一日中父に手をかけなければならないからです。
うっかり忘れてしまうことも多々あり、そうすると母と私とで責任を押し付け合い喧嘩になったりしていました。もう疲れ果てていました。
<プチカッコースタイルをみつける>
そんなときに、何か時間を知らせるいいものはないかと探していました。携帯などでそのような設定ができるのかもしれませんが、何しろ私は携帯も持っておりませんでした。
そこで思いついたのが「ハト時計」でした。「ハトが何回鳴いたら目薬の時間だよ。」と教えればいいのではないか?と。
しかし、鳩時計は高額ですし、鳩時計は思った時間に鳴いてはくれないではないか?と思いました。あれは毎時間鳴くのでしょうか?あるいはところどころ何時間ごとに鳴くのでしょうか?
とにかく薬の時間に都合よく知らせてくれる鳩時計のようなものはないだろうかと、ネットで探していました。
するとなんと理想的なものがこの「プチカッコースタイル」だったのです。自分の設定で鳴かせたい時間だけにカッコーを鳴かせることができます。
さっそくこれを購入することにしました。
<プチカッコースタイルを使ってみての感想>
まずは設定を自分でしなければなりません。今の時間設定や、鳴かせたい時間の設定など色々あります。私は機械音痴なのですが、それでも説明書がついていますので何とかこの私でも設定ができました
。
鳴かせる時間はあまり頻繁なのもうるさいので、あわただしくて忘れがちな朝食後、父が一人で椅子で居眠りをしている午後3時30分だけを鳴かせる設定にしました。どちらも目薬の時間です。
昼食後と、夕食後の目薬と薬の時間は、母も私もそろっている時間で覚えていられる時間なので設定はしませんでした。
そして、実際カッコーが鳴きます。鳴く回数はその時間帯の回数出てきます。たとえば午後3時30分なら3回です。
かわいい木製のカッコーが身体を上下に揺らしながら「カッコーカッコー」と鳴く姿はとてもかわいいです。(犬は警戒して吠えますが)
おかげさまで目薬、薬の忘れがなくなるようになりました。
母も私も父のことを色々やらなければならい中、つい薬の時間を忘れてしまうことのストレスから大分解放されました。
カッコーが鳴いてくれれば「そうだ。目薬!」とすぐに思い出せますからね。
それに嬉しいことに、初めはとても状態の悪かった父が、段々自分のことを自分でもやれるようになってきました。カッコーが鳴くと自分でも「目薬の時間だ。」と覚えるようになったからです。
これはぜひ、介護で追われる他のみなさんにもお勧めのアイテムだと思います。
特に薬の飲み忘れ防止には最適化と思います。
まだ目薬ならうっかり忘れてしまっても大丈夫な場合が多いですが、中には飲み忘れると大変な薬もありますからね。買ってよかった商品でした。